自己紹介
はじめまして。桝田聡志(ますださとし)と申します。
北海道札幌市生まれ、札幌を拠点に活動しています。
プロダクトデザインを中心とするフリーランスデザイナーです。
本WEBサイトは広報、および新しい業務関係を円滑に築けるように開設しました。
「プロダクトデザイナー」という職種のご説明
プロダクトデザインという職種、ご存知でしょうか。
「プロダクト=Product=製品」と訳すとイメージがしやすいと思います。
私の仕事は身の回りにある様々な「製品」をデザインする事が使命です。
「プロダクト=製品」の例を挙げてみましょう。
・家電製品 …家電量販店にならぶあらゆる製品
・情報機器 …スマートフォンやタブレット、パソコンなど
・文房具 …筆記用具やハサミ、定規、付箋紙、ノートなど
・家具 …椅子やテーブル、棚、収納用品、インテリア用品
・医療機器 …医者の方が使う専門機器、健康管理機器
・照明機器 …インテリア用照明、屋外照明、プロ用照明
・娯楽用品 …ゲーム機器、遊具、レジャー用品
・乗り物 …車全般、自転車、
・道具 …調理用品、掃除道具、園芸用品
・生活必需品 …薬局やホームセンターにある消耗品、雑貨
…などなど
このような人が作るあらゆる「形のあるモノ」、
それ等すべてが「プロダクト=製品」と言えます。
皆さんは、こういったモノを買おうとしたとき
どういった基準で購入を決めていますか?
魅力的な色・形、便利な機能、使った時の体験、もちろん価格も重要ですよね。
プロダクトデザイナーの仕事とは、メーカーが製造する製品を「お客様に手に取ってもらえる、選んでもらえる」ようなアイデアや具体的なかたちを提案し「魅力的な商品」として練り上げていく仕事になります。
得意分野
このようにプロダクトと言っても様々な分野・業界があります。
分野によっては、求められる技術も多様です。
次に、少し専門的な内容になりますが当方の得意分野についてご紹介します。
・大手メーカーレベルの製品デザイン提案力
スマートフォンやPCをはじめとする電子機器を開発する大手メーカー内での豊富な製品開発経験をしてきました。大量生産にも対応できる製品デザイン提案・納品物の作成が可能ですので、既に製品開発を主流とされているメーカー様からのデザイン発注に対応ができます。また、そういった開発に馴れていない中小企業様・個人様に対してもこれ等ノウハウを持ってデザイン開発サポートをする事ができます。
・ハイエンド3DCAD環境と3Dデータ製作スキル
製品製造・デザイン向けの3DCADにはソフトウェアのレベルによって「エントリー」「ミッドレンジ」「ハイエンド」と3種類のクラスがありますが、当方はその中でも大手メーカーが採用するハイエンド3DCAD「CREO Parametric(旧Pro-Enginner、Wildfire)」の正式なライセンスを取得しています。これにより精度・品質の高い3Dデータを作成・納品する事が可能です。3DCAD使用経験が15年以上になりますので複雑な形や、3D上での機構設計、3Dプリントへの対応や、CGレンダリング作成など様々な3Dデータ活用についても対応します。
・「人間中心設計」による論理的なデザインプロセス
東京でユニバーサルデザイン、ヒューマンセンタードデザインといったデザイン手法を多く経験してきました。デザイン提案の場では「何故このようなデザインになったのか」を論理的に説明しなくてはいけないことが多々あります。こういった手法を用いることで、科学的な分析をしたり、ユーザー調査を交え、メリット・デメリットを整理したりと「論拠を持ったデザイン提案」が可能です。ハードルの高いデザイン提案が必要な場合や、答えを導き出すのが難しい研究的なテーマを突破する際に威力を発揮します。
これ等のスキルを用いて、クライアント様の要望を形にしていきます。
略歴
これらのスキルは、下記のような経歴のもと身につけて参りました。
1981 北海道札幌市
2002 札幌市立高等専門学校インダストリアルデザイン学科卒業
2002~2008 SAPPORO
○札幌市内デザイン事務所にて機構設計・プロダクトデザイナーとして従事
・2DCADの習得、樹脂成形品の機構設計・図面化技術習得。
・3DCAD SOLIDWORKSを習得。
・光造形によるラピッドプロトタイピングプロセス多数。
・機構設計→3Dプロトタイピング→アセンブリ→フィニッシングという可動モックアップ製作多数。
○文部科学省知的クラスター創生事業
札幌ITカロッツェリア構想プロジェクト 専属デザイナー
・産学官連携プロジェクト内でのデザイン開発業務に従事
・札幌エリアによるIT機器開発の「デザイン・プロトタイピング」担当
○札幌市立大学 デザイン学部 初代特別研究員就任
・ハイエンドFDM3Dプリンター「Stratasys Vantage S」を使用したデザイン開発・研究・授業支援に従事
2008~2017 TOKYO & KANAGAWA
○トライポッド・デザイン株式会社にてプロダクトデザイナーとして従事
・ユニバーサルデザイン開発を主体としたデザイン案件を幅広く担当
・ユーザーリサーチの企画・実施
・担当案件でグッドデザイン賞・iFデザイン受賞
○富士通デザイン株式会社 プロダクトデザイナーとして従事※イマジカデジタルスケープ派遣
・主にらくらくスマートフォンデザイン・IOT機器開発を担当
・担当機種「F-09E らくらくスマートフォン プレミアム」グッドデザイン賞受賞(こちら)
2017~ SAPPORO
○フリーランスデザイナーとして独立
・東京・神奈川・札幌といったエリアのクライアント様との製品開発業務・デザインコンサルタント業務
北海道・地方における「プロダクトデザイナー」の役割
ここからは、少し余談になります。
北海道札幌市ならびに地方都市において「プロダクトデザイナーが少ない事実」
また「その理由と、これからの役割・価値」についての話です。
プロダクトデザインが必要とされる場、というのは多くの場合「製品」を作る「メーカー」様があって成立します。日本で言えば「東京都・神奈川県エリア」がダントツに多く、「大阪府」「愛知県」ならびに生産拠点がある本州各所といったところが挙げられます。これらはグッドデザインの各エリアごとの受賞件数などを見ると分かりやすいです。
グッドデザインアワード公式ページ
一方、北海道・札幌市はこういった製品を開発するメーカーが本拠を置いている事自体が少なく、特にコンシューマー産業から遠いです。つまり仕事を得るチャンスが他のエリアより低く、少々ネガティブに言うと「プロダクトデザイナーにとって、メーカーが少ないエリアは生計を立てづらいエリア」になっているのです。
ですからプロダクトデザイナーが地方を拠点にしづらく、メーカー、業者も近くにデザイナーが居ないと発注機会が得にくい。受発注のサイクルが少ないという事はそういう「場」が生まれない、そうするとやはり「文化」が育たないという循環がおきているという状況です。
しかし、私はそういった状況は変わりつつあると考えています。
現在は「デザイナーの役割」や「環境」が変わってきているからです。
○プロダクトデザイナーの役割の拡大 = モノを作る人→新しい価値を作る人へ
プロダクトデザイナーは一昔前は「色・形・機能」を美しく形作る役割が主でした。
ですが近年、役割が確実に拡大してきています。製品が「既存の製品をリフレッシュする」だけではダメになってきたからです。元来、製品を高めることを真剣に考えてきたプロダクトデザイナーはその範疇が「色・形」に留まらないことを知っており、あらゆる思考・創作プロセスを巡らせてきました。その結果、現在においてデザイナーが手がける範囲は目に見える部分に留まらなくなり「サービス・体験・マーケティング」といった商品価値全体に及び、「検証・分析」といった科学的なスキルの重要性も増してきています。「色・形」に徹するプロフェッショナルを「スタイリスト、モデラー」として区分する考え方もあります。
「今無いもの、新しい価値を作る」という事を目的とし、目に見えるものとして視覚化できる技術、それは「プロダクト=製品」以外にも通用しそうです。その土地ならではの分野、企業、行政、教育現場などで「新しい価値を欲している」人達とつながれば「プロダクトデザイナーの新しい役割」を作っていけると考えています。そこに「ビジネス」を発生させられるかが勝負どころになります。
○通信技術の発達による、距離に阻まれないコミュニケーション環境
もう一点、現在は通信技術やサービスの発達により遠隔でも距離感を感じずにコミュニケーションが取れる環境が整っています。地方に身を置きながら、数百キロメートル離れたクライアント様とやり取りをしながら対面せずとも納品をする事が可能です。この事は、以前に比べビジネスを途切れさせず、受注ハードルを大きく下げています。
また、地方ならでは「面白いデザイン領域」があると考えています。
・中央一極集中へのトライアル
現在の日本においては、やはり産業が一極集中しています。特にプロダクトデザイナーは仕事を得る為に住む場所を変えるのが当たり前になっている今、住みたい場所に住んで、好きな仕事が出来るようトライアルしていくのは働き手の選択しを拡げる意味で将来の日本において重要と考えています。
・製品デザインの地域特性開拓
「そこでしかできない製品開発」「地方に身を置いているからこそできるデザイン活動」というものにはまだまだ未開拓部分があり、伸びしろがあると考えています。またデザイン分野において、地方の人材を地産地消できるようになれば各地域の活性につながります。
・自然と都市生活との境界にあるデザイン
札幌市は、厳しい自然と寄り添いながら数百万人の人が暮らすエリアとして世界でも稀有なエリアと言われています。環境問題などにおいては「人類の発展×自然環境保護」は近年益々大きなテーマである中、未来志向型の暮らしの研究、自然環境に寄り添うデザインなど、自然が近い都市ならではの研究領域が多いと考えています。
こういった「面白さ」を追求していきながら、北海道・札幌エリアでのプロダクトデザイン業に励んでいこうと考えています。ただ、このエリアのプロダクトデザインは成長段階にあり、製造に手馴れたメーカー様からの発注も必要としています。全国各地からのお仕事のご相談、是非お気軽にお寄せください。お待ちしております。
デザイン発注をお考えの方向けの情報
当方は北海道・札幌エリアをはじめ全国からデザイン業務を受注しています。
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