HEAD ART PHOTO CONTEST 2019

札幌で活躍されているヘアスタイリスト藤本理子様からのご依頼で、ヘッドアートフォトコンテストアカシ2019への応募作品に対するプロダクトデザインアプローチによるヘッドパーツのデザイン、3Dプリンティングパーツ提供させて頂きました。
審査結果では見事に
・フォトコンテスト トップクリエイター部門 入選
・ステージクリエイト ファイナリスト アーティストユニオン賞 受賞
と二つのカテゴリでそれぞれ受賞されました。
今回面白かった部分は「製品のデザイン」ではなく「アートピース」のデザイン。
もっと言えばヘアスタイリングと組み合わさる事を想定したデザインです。
完成形のものを提案するのではなく、表現を高める「画材」を提供したようなイメージ。
ヘアスタイリスト様との初めてのコラボレーションでしたが結果に結びついて喜ばしく思います。
今回は技術として3Dプリントを活用しています。
やってみるとヘアスタイリングと3Dプリンティングに共通点を感じました。
髪と樹脂フィラメントお互い、どちらも細い「線」。
この「線」が様々な形に固定され「立体」となって世界感を作ります。
私からは、樹脂のフィラメントを葉の形にしたパーツを、
藤本様は、髪の断片を直接固めた葉をそれぞれ制作。
これらの素材を藤本さんがヘアスタイリングの作法で存分に活かした結果、写真のような作品が生まれました。
撮影は札幌で活動されているフォトグラファー、unknownPictureさんによる精密な撮影です。
質感や見せ所が引き立ち、世界感を美しく感じさせる素敵な絵に仕上がっています。
札幌の業界の違う3者による、従来の垣根を越えた自由なコラボレーションを楽しめた一例です。
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ヘッドアートフォトコンテスト アカシ2019
https://hapc-japan.com/award.html
作品名:カタルシス
ヘアメイク:藤本理子
撮影:unknownPicture
プロダクトデザイナー:桝田聡志
3Dプリントにより出力された、葉のパーツ。(クリックで拡大)
3DCADで葉を設計します。実物の葉を参考にしながら葉脈パターンを描いていきます。
パーツの太さなどは3Dプリント出力に耐えられるバランスを取っています。(クリックで拡大)